少女が少女のうちに少女として死ぬこと、その人生を琥珀のように固めきってしまうこと、かたまりの、光のあいだを覗いたらピンク色が重なっていて、でもそのピンク色は死骸なんだ、琥珀には生物の死骸が詰まっている。
私の小説は、死を、とくに少女の死をテーマにしていることが多い。不謹慎だったり、不吉だったり、そういう風にみえてしまうかもと思っているけれど、そんな部分まで受け入れてもらえる瞬間、ありがたいことです。私はかわいいもの、かわいい精神、それを命懸けで守るために戦うことができる。けれど私には命を守れないし、守れると言い張ることは烏滸がましい。一緒に生きようねとは言えるんだけど、手を繋いでも、結婚したとしても、人が人の命を守り切れる保証はどこにもない。人である限り。
私が守りたいのは少女性、少女の心を持つ人がばかにされたりしないで、うつくしく生きていけるようお手伝いをすることです。そして、私自身もそれを体現できるように努力をすることです。
本当にごめんといつも思うんだけど、私は少女性を守るために命を尽くすだけになってしまいます。一緒に生きても、孤独と孤独が手を繋いでも、もし私の発したなにかのおかげで生きたと思う人がいてくれるならそれは違って、あなたがあなたの力で心で人生でうつくしかったから生きられているんだと思います。絶対にあなたを祝福したいです。
いつもありがとうございます、世界が今日もきちんとあること、それだけが真実で、私はだから明日も命を好きでいられます。
生きろとは言わないです、抱きしめさせて。
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