「人をね救いたいんです、ピンクが好きでそれにずっと救われてきたから今度は私がこのピンクで救済したいんです、だってかわいく生きたいじゃないですか女の子を諦めたくないじゃないですか、救済をテーマに掲げています絶対人を救いたいんです」
そう訴えるように叫んだスピーチ、若くて不器用だったかもしれない。必死になりすぎて実際そのあと自分の席で腰抜かして立てなくなってたから本当にどうしようもないくらい格好悪い。
みんなもっと上手く喋ってるのになー私が言いたいこときちんと言えるの小説とブログでだけじゃんかーってちょっと笑ってしまった。てもいい、言えたからいい、綺麗な言葉で飾れなかったし得意の詩的な言い方もできなかったけど、無加工無修正の青臭さだけどいい。救いにかける希望と思いを真っ直ぐに言えたからいいんだ。
私の救済論をもっと詳しく教えてほしいって人もいてくれてそれがもうなんか超救われた。
なんであんな本書いたってだって、かわいいものや女の子らしいものが好きでもブスだからとか男っぽいからとか自分に似合わないからとかそんな理由でなんか諦めて欲しくないもん絶対かわいいが好きな人全員に自分だけのかわいいを大事にしてほしいそれは男も女も関係ない、心に眠る「少女性」の問題だと思ってるから、ってまた必死に格好悪く答えて回った。救いたいんです救いたいんですって言ってる自分こそ、そうやって伝えさせてもらってることで救われてるんだけどね。
そういう話の途中に、背が高いからかわいいのは似合わないとずっと思ってたっていうのを聞いて、そんなことないです絶対諦めないでくださいかわいいですなんにだってなれますって伝えられる限りの力強さを意識して言った。紙の上を離れると途端に持ち弾が真っ直ぐとストレートしかなくなるのどうにかなんないかな。
「蜘蛛の糸は私の人生で初めて見た救済の形なんです」ってちょっと熱っぽくうわ言みたいに言ってしまったのは芥川龍之介がめちゃくちゃ好きで著作の一部をモデルにした作品も書いてますって言ってたお姉さんとお話したときです。あの時だいぶ酔っててなんの作品の引用だったとかあんまり覚えてなくてごめんなさいでもお姉さんの生きる方に芥川の作品があるんだなってことはわかったすごく伝わった、から、お姉さんの生きる方にあるものをもっと教えてって強く思って本を買わせていただきました。そしたらお姉さんも私の本を買ってくれて、300円丁度で貰ったのに酔いすぎて500円と勘違いして200円お釣り返そうとしたこの酔っ払い本当にすみません。お姉さんとまたいつか救済のお話をしたいなと思いました。話したこと1個も忘れたくねー。
あとはものすごく分厚いミステリ小説を書いているお姉さんが「こんな長すぎる本、商業では断られます!でも商業じゃないからやってるんです!」みたいなことを力強く語っていて、実は私も「デザイン論的には良くないのはわかっているけれど商業じゃないから敢えて自分の信念を元にやっている」ことをバカにされたりそんなんじゃ売れない意味ないとか言われて傷ついたこともあったから、その言葉が深く刺さって、このお姉さんみたいに生きたいなと思った。多分酔ってたせいもあるんだけど気がついたら泣いてて、お姉さんの話もっと近づいて聞きたかったけど眩しすぎて顔もまともに見れなかったよー。
私がナナちゃんって呼んでください!って言った時にナナちゃーん!!ってコールしてくれた人たちマジで愛してる。絶対絶対幸せになってほしい。
ものすごく目の覚めるような勢いでみんなと素敵なお話をさせてもらったし、これからもスタンス崩さずに頑張っていきたいなって改めて死ぬほど思った。救うことで私が救われてるしいいこと言ったフリして結局自分の言葉に一番救われてるのは私だけど。それでもね。
世界が終わるまで祈れ。
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