2020.07.25 08:28死ねない少女が少女のうちに少女として死ぬこと、その人生を琥珀のように固めきってしまうこと、かたまりの、光のあいだを覗いたらピンク色が重なっていて、でもそのピンク色は死骸なんだ、琥珀には生物の死骸が詰まっている。私の小説は、死を、とくに少女の死をテーマにしていることが多い。不謹慎だったり、不吉だったり、そういう風にみえてしまうかもと思っているけれど、そんな部分まで受け入れてもらえる瞬間、ありがたいことです。私はかわいいもの、かわいい精神、それを命懸けで守るために戦うことができる。けれど私には命を守れないし、守れると言い張ることは烏滸がましい。一緒に生きようねとは言えるんだけど、手を繋いでも、結婚したとしても、人が人の命を守り切れる保証はどこにもない。人である限り...