大好きな人の話

※どんな行動をしてくれたとか個人的なことを書いているので、あまり名前を出すのもどうかと思い、また上記の理由からの検索除けも兼ねて、ここでは特定の人物のことを「推し」と表記しています。わかる人にだけわかるような感じだといいなと思います。

推しに会うために東京に行きました。
法事だなんだと嘘をついて休みを取ったので、万が一に備えてツイッター含め完全に黙って行きました。(今言っちゃいましたね!)

入場制限中の最速列形成時は迷わずイニシャルの「C」列に並びました。信者すぎて自分でも嫌になりますが、もうとにかく祈るような気持ちだったと思います。入場時間が近づくにつれて緊張と足の震えが酷くなり、ずっと推しの曲を聴いて落ち着こうとしていましたがそれすらもダメで、結局最後は無音が1番でした。後ろのお兄さん2人がポケモンしてたのを覚えています。アカネのミルタンクとか言っていました。

推しのブースは外側に列ができていたので、一旦出て並びました。外に移動するとき、一瞬推しの顔が姿が見えて完全にダメでした。ネット上で写真を見ようが配信を聞こうが、どこかで推しは実在しないのでは? と思っていた部分があったのに、私の目の前で動いていて、生きていて、それだけで死にそうでした。心拍数が大変なことになって、心臓が破れて死ぬのではないかと思いました。過呼吸気味になり、まっすぐ立っているのもギリギリでした。

全部ください、全部ください……アクキーと缶バッジは2つずつお願いします……と、真っ白になりかける頭の中で何度もシミュレーションしました。
外の列は長かったのに、中に入ってからは一瞬で、考える暇も心の準備をする暇もありませんでした。
お会計と袋詰めはサークルの別の方がやってくれて、ショッパーを推しが渡してくれるという感じでした。
まず対面して、既に泣きそうでしたが堪えました。でも、ショッパーを渡し終えた推しが、自分の頭の右側(私の髪飾りがついているあたり)をトントンしながら「髪飾りかわいいですね」って言ってくれて、それが配信で聞くよりもっと柔らかい声で、ついにみっともなく泣いてしまいました。推しが笑って、長めの前髪にギリギリ隠れていない目が柔らかく細くなるところが好きでした。泣きながら「よかったら受け取ってください」と手紙を渡したら、また優しい声で「ありがとうございます」と言ってくれました。
私が「えっと、えっと」と話し始めたら姿勢を低くして頷きながら静かに聞いてくれたのが本当に優しかったです。「(推し)さんの、音楽があるから、私は今生きています」これを言うので精一杯でした。そしたらまた優しく数回頷いて「ありがとうございます」とお辞儀をしながら握手してくれました。動作のひとつひとつが優しかったです。
何度もお互いに「ありがとうございます」「ありがとうございます」と言い合って手を握っていました。推しがあまりに長く、泣き止まない私の手を握っていてくれるから、私が「長いことすみません」と自分から離れようとしたら「いえ、いいんです、いいんですよ」とまた握る力が少し篭って、離してくれませんでした。お互いに離すタイミングが何度もズレて、何度もお辞儀と握り合いになったことを、いつ思い返しても泣きそうになります。優しい人でした。最後に「ありがとうございます」と深くお辞儀をして離れたら、推しもそうしてくれました。
そのあとはフラフラと会場から出て、腰が抜けてしばらく地面にへたり込んでしまいました。足に全く力が入らなくて、通行人の方々にすみませんすみませんと言うことになり、恥ずかしかったです。
それから5時間くらい、右手が洗えませんでした。それ以前に右手であまり物を触れませんでした。
推しの手は、骨ばって見えるのに不思議な柔らかさがあって、少し熱かったです。
アクキーは買った瞬間にカバンに付けました。今もついています。もちろん保存用も買いました。

そのあと、やや落ち着いてまた会場に戻ったら、推しはいつ見てもみんなに神対応していました。どんな年齢や性別の人にも丁寧に「人と人の対面」を大切にしているような印象を受けました。男女どちらからもとても好かれている推しが輝いて見えて堪りませんでした。もはや作品のみならず人間性も好きでした。
最後のサイン会のときの「ありがとうございます」の声はちょっと疲れていて心配になりました。
サインに「ナナさんへ」と書いてもらってまた泣きました。疲れている推しに気を遣わせてはいけないと、震える声で「一生大事にします」とだけ言って早足で立ち去りましたが、推しの後ろ姿をじっと目に焼き付けるようにしばらく見ていました。

そのあとは長い間、何を見てもときめくことができませんでした。推しを見たあとだと、全てが霞んで見えました。その中で唯一輝いて見えた指輪をひとつ、高円寺で買いました。
その指輪をつけても何をしていいかわからなかったので、喉が痛くなるまで高円寺駅前のカラオケで推しの曲を歌いました。

会場でたまたまツイッターのフォロワーさんと会いました。私の服装がいつものピンクだったので見つかりました。帰り際、一緒にパフェを食べました。たくさん話を聞いてくれてありがとう。

私の青とピンクの髪飾りは、推しに褒められた髪飾りだという箔がつきました。一生使います。これからは大事なときは、これをお守りのように付けていきたいです。
今日まで何回も死にそうになってきました、けれど今日があるから、推しの音楽があるから生きてきました。心から生きていて良かったと思うし、これからも生きていたいです。
祈。

E♡NDLESS実験室 出張所

🎀絶対かわいく延命実験2020🎀 きみの少女性をまもってあげるよ♡

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