私信

自分から断ることができません。
いつだって、相手に「あなたが嫌ならやめてください」と決定権を頼り、嫌ですやめますと言われるのを待っています。

私は、本当のことを言うと、年明けあたりからあなたに不信感を抱いていました。SNSをミュートして、意図的に自分から話しかける頻度を減らしていました。けれど、あなたが私にしてくれた分のことは返すべきだと思い、好きの演技はどんどん上手くなりました。自分自身ですら途中からはもう本心がわからなくなっていました。
「本当は私のこと嫌いでしょ」というようなことをあなたに聞かれたとき、心底狼狽えて取り繕いました。あなたに手紙を送ったときも、大好きとか会えるのが楽しみとか、よくこんなこと書けるよなーって自分のことが気持ち悪くて堪りませんでした。
あなたが私を褒めてくれた分だけ、私もあなたを褒めるべきだと思い、何を褒めているかも全然わからないまますごいすごいを繰り返しました。
誕生日プレゼントも、貰ったものに見合うものをと考え、高いものを選びました。お金を無駄にしたくないからどうしても渡したかったのですが、途中でどうでもよくなってしまい、友達の引越し祝いになりました。
本当はずっと、私になにをしたかは忘れ、常に話し合いの余地もなく私1人だけを加害者に仕立て上げるあなたのことが嫌いでした。対等ではないと感じていました。それでも甘えた顔で謝ってやり過ごしました。こちらも「謝ればいいや」と、きちんと話すことを放棄していたことは否定できません。あなたも私のそういうところを不審に思っていたのだろうな、という気はしています。
何が私をここまでさせていたのかはわかりません。
ずっと、馬鹿の演技をして、たまに本性のようなものを見せる演技も混ぜて、1年間、ある種の執着めいたものがあったように思います。

正直、私が自分の愛するピンクの箱庭を運営するにあたって、私から抱くあなたへの感情は足枷でしかない時がありました。
そして、こんなことを面と向かっては言えず、本人には甘えた演技をし続けることしかできなかった私のことは、当然恨んでくれて構いません。

E♡NDLESS実験室 出張所

🎀絶対かわいく延命実験2020🎀 きみの少女性をまもってあげるよ♡

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